入口を選ぶ

施工管理技士の資格は転職でどれくらい評価される?1級・2級・技士補の市場価値

施工管理技士は、建設業の会社が工事を請け負うときに必要な「技術者」になれる国家資格です。資格を持つ人は、会社にとって工事を受けるために欠かせない人材です。級と種類ごとに、転職でどう評価されるかをまとめます。

施工管理技士の7つの種類

建築、土木、電気工事、管工事、造園、建設機械、電気通信工事の7種類があり、それぞれ1級と2級があります。転職の求人が多いのは、建築・土木・電気工事・管工事の4つです。

1級と2級で何が違うか

区分 できること 転職での評価
1級 工事現場の「主任技術者」と、大きな工事で必要な「監理技術者」になれる 年収・役職とも最も評価される。大手・元請の求人の多くで条件
2級 「主任技術者」になれる 中小の会社・住宅・設備工事で評価される。1級への途中として見られる
1級技士補 1級の第一次検定に合格した人。監理技術者の補佐として配置できる 若手で1級を目指している証明になる
2級技士補 2級の第一次検定に合格した人 未経験・若手の意欲の証明になる

主任技術者・監理技術者は、工事現場ごとに置く必要がある技術者です。資格がある人がいないと、会社は工事を請け負えません。また、建設業の許可を取るには、営業所ごとに一定の資格や経験を持つ技術者(営業所技術者)が必要で、ここでも施工管理技士が求められます。

2024年度から受検しやすくなった

2024年度から受検資格が変わり、1級の第一次検定は、受検する年度の末に19歳以上なら、学歴や実務経験を問わず受けられるようになりました。2級の第一次検定は17歳以上です。第二次検定は、第一次検定に合格したあと、決められた期間の実務経験を積むと受けられます。

このため、未経験で入社した方でも、早いうちに第一次検定に合格して「技士補」になれます。転職の面接では、技士補であることが「勉強を続けられる人」の証明になります。

資格ごとの求人の傾向

  • 建築:ゼネコン・ハウスメーカー・工務店・リフォーム会社と求人の幅が最も広い。住宅だけの経験か、ビル・マンションの経験かで年収が分かれます。
  • 土木:公共工事が多く、地方にも求人があります。発注者支援(役所側の工事監督の補助)の求人もあり、転勤なし・残業少なめを選びやすい職種です。
  • 電気工事・管工事:ビル・工場・プラントの設備工事で求人が多く、設備の会社(サブコン)では経験者が不足しています。電気工事士など、ほかの資格と組み合わせると評価が上がります。
  • 造園・建設機械・電気通信工事:求人数は少ないものの、持っている人が少ないため、専門の会社では評価されます。

資格手当の目安

資格手当は会社ごとに決まっていて、1級で月1〜3万円程度の例が多くあります。2級はそれより少ないか、手当がない会社もあります。手当の額より、資格を持つことで任される工事の規模が変わり、それが年収に表れます。

資格を取る順番

  1. 今の職種の2級第一次検定(技士補)を取る
  2. 実務経験を積みながら、2級第二次検定に合格する
  3. 1級第一次検定(19歳以上で受検可)、1級第二次検定へ進む

転職を考えている方は、第二次検定の実務経験として認められる工事を経験できる会社かどうかも、求人を選ぶときの基準になります。

関連:施工管理技士の資格アプリ(無料)/施工管理技士講座の比較(B05・準備中)/コラム「施工管理の年収相場」